2025年11月場所を振り返って 場所前に関して
2025年11月場所は関脇安青錦が初優勝を果たした。本割で大関琴櫻を破って12勝3敗として豊昇龍との決定戦に臨み、豊昇龍も破った。
初土俵から所要14場所での優勝は、尊富士の10場所に次ぐ史上2位のスピード記録(付け出しは除く)となった。また21歳8か月での初優勝は、年6場所制となった1958年以降初土俵では、白鵬の21歳2か月に次いで3位の年少記録になった。
ウクライナ出身力士の優勝は初めてとなる。そして優勝力士輩出国としては日本、米国、モンゴル、ブルガリア、エストニア、ジョージアに続いて7ヶ国目となった。
場所前は大の里の年4場所優勝なるか、豊昇龍の横綱初優勝なるかが注目された。また安青錦は大関昇進への足掛かりの場所だが、ハイレベルな成績を残せば大関昇進の可能性もあるといった状況だった。そして琴櫻は9月場所で痛めた右膝の回復具合が思わしくなく、休場の可能性もあったが福岡に来てから調子を上げたことで出場にこぎつけた。また関取で初日から休場したのは明生1人だった。途中出場はしたものの奄美出身ということで休場は悔しかったに違いない。来場所は十両陥落となるが、体を少しでも立て直して場所に備えたい。
続く
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