2025年9月場所を振り返って 優勝争い 優勝決定戦 大の里ー豊昇龍戦 横綱決戦に関して
そして千秋楽は久々の横綱決戦となった。調べてみると2020年3月場所の白鵬ー鶴竜戦以来5年半ぶりとなる。ちなみにこの時は白鵬が勝って優勝している。今の二横綱の前は照ノ富士がほぼ一人横綱であり、その前は白鵬の一人横綱だったので私を含め、このシチュエーションを喜んだ人も多かったものと思われる。
また白鵬が活躍していた頃は勿論白鵬の一人勝ちが続いたのは周知の事実である。しかしその間隙を縫って日馬富士と鶴竜が死にもの狂いで横綱に上がり、その後稀勢の里が横綱に昇進した。ただ稀勢の里は昇進直後の場所で優勝と引き換えに右大胸筋の大怪我を負ったため、横綱としての役割を果たせないまま現役を引退している。ということで白鵬を中心として日馬富士と鶴竜による横綱決戦が多く、非常に面白かった記憶がある。同じ横綱であり、真っ向勝負の四つ相撲は非常に見応えがあった。
その記憶が残っているのでついつい今の両横綱にも熱戦を期待してしまう。しかし大の里は出足を生かした寄りまたは押しで一気に勝負を付けるタイプである。また豊昇龍は大の里よりは長い相撲が取れるが、それでも早く勝負を付ける力士である。よって白鵬の頃のような四つ相撲による激しい攻防は今後も観られそうにない。また期待してはいけない。
ただ過去の両者の対決は一瞬で決まることが多い。そして優勝決定戦のように今後も瞬時の判断が勝負を分けることになりそうだ。その意味では観ている方も気が抜けず、白鵬の時とはまた違った部分で楽しめそうである。今回だけでなく、横綱決戦が何回も来ることを期待したい。
続く
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