大相撲

 やはり横綱の素質があると見ていたようである。しかし相撲が粗削りのままで弱点だらけの相撲であり、どこかで怪我をするのは分かっていたようだ。そして怪我をしやすい相撲だったので、最初の大関時代からそのまま横綱に上がって、いずれ怪我するか、 ...

大相撲

 呼出しの照矢によると、自分が間垣部屋に入った頃はたくさん力士がいたようだ。しかし徐々に人が減ってベテランだけが残り、まるで家族のようになっていた。その中に一人若いのが入ってきたのが横綱だった。

 そして強くなると思い、将 ...

大相撲

 師匠が不在の中で兄弟子の駿馬と呼出しの照矢は苦労を共にしてきた二人である。照ノ富士によると相撲に関しては駿馬と照矢に話し、怒りを吐き出していたようだ。それだけ信頼関係がある証拠である。

 元駿馬こと中板秀二さんは最高位は ...

大相撲

 やはり序二段まで転落し、どん底まで落ちたことが逆に横綱にまで上がれた要因の一つのように私は思える。そして本人が辞めようと思っても師匠が引退を許可せず、それが原因で追い詰められた。その後一念発起して覚悟を決めた。やはりこのことが一番大 ...

大相撲

 再起に向けてはモンゴルからトレーナーを雇って体力つくりに励んだ訳だが、それだけではない。筋トレの先生だけで4人、膝の専門の病院の先生が2人、マッサージ師さんが3人、内臓の先生が2人と、体のことだけで11人もの人が関わっている。その他 ...

大相撲

 元付け人の駿馬の中板さんが語っていたが、支度部屋ではその日の対戦相手の立ち合いや動きを想定して動いて、練習相手になっていたようである。そして照ノ富士の指示通りに動き、何回かぶつかると「もう大丈夫です」と言ってぶつかりが終わる。中板さ ...

大相撲

 琴櫻は今年3月場所はようやくカド番を脱出したという状況であり、横綱に向けてはまだまだ時間がかかりそうだ。しかし体は立派であり、3人の中では相撲の取り口は照ノ富士に一番近いと言える。それでも照ノ富士とは違って二本差す相撲が基本であり、 ...

大相撲

 ここでは横綱に昇進した豊昇龍と大関の大の里、琴櫻に関して語りたい。

 豊昇龍は照ノ富士と入れ替わる形で横綱に昇進した。成績はやや物足りないものの、興行面を考えたら仕方がない部分もある。今年3月場所は5勝5敗5休であり、途 ...

大相撲

 また記者が「特に参考だったのは誰のどんな技なのか」と聞いたところ、しばらく考えてから答えが返ってきた。「誰かってのはないね。その人に合っている技でも、自分に合っていなかったら意味がない。大切なのは自分がどういう相撲を取るかだから」。 ...

大相撲

 「極める」相撲は照ノ富士の代名詞でもある。機を見て相手を抱え込んだり、または当たってすぐに抱えて動きを止めていた。そして幕内の決まりて別に見ると極め出しで12勝を挙げており、寄り切り、押し出し、上手投げに次いで4番目に多い。序二段陥 ...